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「骨粗しょう症(こつそしょうしょう)」という名前を聞いたことがありますか?(再掲)

皆さん、難しい演題ですが、骨粗しょう症という名前を聞いたことがありますか? 実は歯科と大きな関係がある病気なんです。


その前に、この病気は簡単に言うと骨が弱まり骨折しやすい症状のこと


骨折で多いのは、手、肩、肋骨、腰、大腿骨(足の付け根)です。


驚いたことに、この骨折を軽視してしまい治療を受けない患者さんや、65歳以上で大腿骨骨折を起こすと、回復が困難で寝たきりになり、生活の質(QOL)が低下するためか、50%の方が5年以上生きられないそうです。


また、骨粗しょう症と診断されたにもかかわらず8割の方が治療を受けず、胃腸系の副作用のため1年以内に服用中の薬(ビスフォスフォネート)を止めてしまうそうです。


では、この骨粗しょう症とその治療薬(ビスフォスフォネート)服用中、または過去に服用していた患者さんに対して、なぜ歯科で注意が必要なのか?


骨粗しょう症の治療方法は、ほぼビスフォスフォネートの服用のみです(世界で2億人が服用中)。この患者さんに対して十分注意しないと、歯を抜くなどの骨が露出するような治療の際、骨に炎症が波及し、腐り(顎骨壊死)、最悪の場合には、骨を除去しなければならない時があり、これが最近増えてきているというお話でした。


骨粗しょう症の検査は、本医院と連携している東海大学八王子病院で分かるそうです。是非相談してみてください。


また、20歳の頃より身長が2センチ以上縮んだ方は、データーが少ないようですが、8割方骨粗しょう症のようです。見に覚えがある方も是非検査を!


今回は、骨粗しょう症の検査から治療、および歯科治療時の注意点を学びました。小沢先生、大鶴先生、および東海大スタッフの皆さん、ありがとうございました。

 

東海大学医学部付属八王子病院口腔外科と「病診連携の会」平成20年7月10日(木)16:00~ 東海大学医学部付属八王子病院(TOKAIホール)演題 骨粗しょう症 ビスフォスフォネート製剤使用中の顎骨壊死について講師 整形外科医 小沢康正先生、口腔外科 大鶴光信先生


振り返ると、、、


 文章にもありますが、骨が露出するほどの抜歯は要注意ですね。むし歯で歯を抜かなければならない場合は、特に要注意です。逆に歯周病で歯がぐらぐらの場合はほぼOKと考えています。いずれにしても、慎重に聞き取りをして治療に取り組まなければなりませんね。


                     ぱんだ院長

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