治療の前に
診療を始める前に、最初に行うのは問診。
ここはしっかり時間を掛けなければならないところです。
まずは問診票に沿ってお話をしましょう。
お名前、ご住所、ご出身場所などお聞きしながら、歯科医院の雰囲気に慣れてくれればと思います。
現在のご病気、かかりつけのお医者さん、飲んでいるお薬などお話を進めていきます。
なるべく患者さん自らお話していただきたいので、
「はい」や「いいえ」でお応えできないような質問をさせていただきますね。
問診票をダウンロードしていただき、記入してご来院いただくとよりスムーズです。
また、奥富歯科医院では、どなたのご紹介で来たか、以前通っていた歯医者さんなどをお聞きしません。
私、奥富との相性もあるかと思いますので、誰にも気兼ねなく、
患者さんご自身でお決めいただきたいと考えております。
ここまで来て、ようやくお口の中のお話です。
<歯がいたいなぁ 歯ぐきが腫れた(保存療法、歯周病)>
歯の痛みは、大きく分けて3つ。
最初は、むし歯です。これは何もしなくても痛いのはもちろん、冷たいもので痛い、夜、寝ている時にズキズキする などの症状が現れます。
二つ目は、歯周病です。歯が浮いてしまって、噛むと痛い症状が出てきます。この場合、噛み合わせの調整が必須になります。
三つ目は、歯が折れている場合です。折れ方によって、保存できるか保存できないかが変わってきます。ざっくりとした分け方ですが、皆さんが感じ判断できる内容ではないでしょうか。
<子どもの歯を見て欲しい(小児歯科 歯科矯正のご相談)>
本院では、小児歯科を掲げていませんが、もちろん、一般的なむし歯や歯肉炎、乳歯(子供の歯)が抜けない、歯並びが気になるなど対応しています。
親子はもちろん、兄弟姉妹で一緒に予約も可能ですので、大きな休み(夏休み、冬休み、春休み)を利用しての定期検査を勧めています。特に小さなお子さんは、慣れる意味でも定期検査は重要です。
転んで歯をぶつけた、、、などあった場合、初めて行く歯医者さんにはおそらく入り口から入ってこないでしょう。行き慣れたところであれば、スムーズです。
本院は、キッズスペースもあり、子育て経験者のスタッフしかいませんのでご安心ください。
<入れ歯が合わない! 噛めない、痛い、、、(歯科補綴)>
入れ歯(以降、義歯)を合わせるのは意外と難しいです。ですが、やってはいけないのは、現在使用中の義歯の悪い点を見つけずに、すぐに新しい義歯を製作すること。ここは、本院でこだわっているところです。
義歯の大きさが悪いのか、歯ならびが悪いのか、高さが合っていないのか、バネの位置が悪いのか、、、。
これらを見極め修理で対応できない場合のみ、新しい義歯製作に取り掛かるようにしています。
本当に、ここの考え方は重要だと思っています。なにも考えずに義歯新製しても、同じ義歯になってしまうかもしれないですからね。じっくりとまずは義歯を見せていただきます。
最初の文書と矛盾しますが、作り始めると完成まですぐになります。
ですが、義歯はここからが勝負。本院では、次の日、または次々の日などと短期間で来院をお願いしています。
一気に調整しないと諦めて使わなくなってしまうからです。ここも本院の特徴かもしれません。
<親知らずの抜歯は必要なの?(口腔外科)>
親知らず(智歯)については、歯科医院によって、考え方は様々です。
私の所では、治療が難しいほどのむし歯になっているケース以外は、経過観察を勧めています。
そもそも親知らずの痛みで最初に症状として現れるのは、汚れの蓄積による歯ぐきの腫れです。この場合は、徹底したクリーニングと投薬により症状を和らげます。
これらで落ち着くのであれば、わざわざ、痛い思いをして抜歯をする必要はありません。
ただ、もし、抜歯を選択された場合は、以下の総合病院を紹介させていただいております。
親知らず(智歯)の抜歯はとても難しいもの。これも専門職だと思っています。
毎日毎日、難しい抜歯を行っている先生にお願いすれば、スムーズに歯を抜いてくれることでしょう。
どうやっても抜けそうにない難易度の高い症例でも、確実に抜歯が完了しており、やはり連携して治療を行う重要性を感じています。
総合病院に行くメリットにもう一つ、仮に他の病気があった場合、他科との連携もスムーズなので、受診しておくのは、八王子市民であれば、安心だと思いますよ。
<顎が痛い! 口内炎が痛い!(口腔外科)>
これらの病気や症状は口腔外科の範囲です。これらの病気は、だいたい経過を見る期間が入ります。私の考えは、まずかかりつけ歯科医での経過観察を行い、それで改善しない場合や悪化する場合、紹介状を作成させていただいております。
総合病院には、「経過観察したものの改善見られず、精密検査をお願いします。」とすれば、直ちに検査に入ります。
せっかくのお休みに遠方へ行くことになるので、なるべく無駄のないように進めたいですからね。
この手順は、大事だと思っております。
口内炎は症状によっては、食事等もできなくなり苦しいものですよね。
この場合、本院では、歯科用レーザーを使っています。詳細はレーザーの項目へどうぞ
<歯科用レーザー(ウォーターレーザー)>
意外とお問い合わせが多いレーザー治療 中程度のむし歯まで歯を削ることができます。
歯を削る独特の音(キュイーン)もなく不快に思うところも少なく利点ばかりですが、やはり時間がかかるのが難点でしょうか。レーザーは歯を削れますが、正直あまり実用的ではありません。
歯肉炎や歯周病についてもお問い合わせが多いです。まずは、歯肉炎、歯周病の病態の理解が必要です。これらは、ハミガキが上手くできず、歯垢や歯石が溜まり悪くなる病気です。これらを治すためには、この歯垢や歯石を取らなければなりません。この方法の一つにレーザー治療があるとお考えいただければいいのではないでしょうか。まだまだ、利点もありますが、まずは、機械的に汚れを取り、ご自分でハミガキができるようになることが重要であると思っています。
あと、口内炎についても有効です。細かい説明は割愛しますが、口内炎の表面を焼いて、痛みをなくす方法と思っていただければ分かりやすいのではないでしょうか。
<通えなくなってきました。家に来てくれますか?(訪問歯科診療)>
はい、開業して19年も経つと、こんな方も増えてきます。
本院では、訪問歯科診療も対応していますので、ご本人、ご家族からはもちろん、ケアマネージャーさんからも連絡がありますので、ぜひ、活用ください。
かかりつけ歯科医・訪問歯科医の紹介(八王子市の事業)
八王子市では、在宅要介護の方を対象に、身近な地域で適切な歯科医療を受けられる歯科診療所を紹介しています。また、寝たきりなどで歯科診療所への通院が困難な方を対象に、訪問診療を行う歯科医を紹介しています。私の診療所で治療の難しい患者さんや遠方の方はぜひご活用ください。私の所属する歯科医師会の先生が丁寧に相談事を聞いてくれると思います。